フェルマーにいたる道その4  

 フェルマーにいたる道その4

 

ワイルズ氏の証明の理解ということで一言一句

わかるにはやはり専門家でないと難しいあるいは

専門家以上のことがいるかもしれません。

 

 というのは専門家は必要性を柔軟に考えるので

あるいは自分の目的意識から判断するので、ある部分

の必要性が低いと思えば、そこは省略すると思う

からです。たとえば日本人の数学者でフィールズ賞

を受賞した広中氏の特異点解消の論文は500ページ

を超える大作で専門家でも結果はもちろん知っていて

使うが、証明は時間がかかりすぎるし、読まない人

も多いと感じるからです。専門家は新しい定理を発見

することが第一位で過去の結果の理解は必要に応じて

ではないでしょうか。

 

 なにが言いたいかといえばワイルズ氏の論文にいたる

たくさんの先人の結果をすべていちから理解しようというの

専門家ですら難しいと思うということです。ある部分は

目をつむるというか、認めることにする。という姿勢が

必要に思います。私が考えることはあくまでワイルズ

の論文のおおまかな理解を望んでいるだけなので

むしろ、ワイルズ氏の論文にでてくる先人のアイデア

を鑑賞したいのです。いわば将棋の名人戦棋譜

マチュアが鑑賞するようなことを期待しています。