フェルマーにいたる道その3

フェルマーにいたるその3

 

 書きたいことはいろいろあるのですが、そのひとつは

ワイルズ氏が決定的な解決者であることはまちがいないけれど

他の数学者もとても大事な貢献をしていることです。

 有名なのはfrey 氏でフェルマー楕円曲線の問題に

転換したひと。ワイルズ氏の言葉か忘れましたが、

時代のながれがちょうど熟していたというか、

スキーム論もすごく発展していて楕円曲線

モジュライもかなりわかってきていた。

 

 あとわたし個人的には ribet 氏の 貢献がとても

大きいと思うのです。ワイルズ氏は 岩沢主予想という

大事な問題を解決してますが、このときrebet 氏の

イデアを参考にしている部分が大きいように感じます。

またfrey 楕円曲線から背理法で矛盾をみちびくとき

ribet の定理をつかいます。つまり何人かのグループで

フェルマーを集中的に研究して攻略し、一番大変な

志村谷山予想をワイルズ氏が解決した。一般の数学者

は正しいと予想しても解決困難としてあきらめていたのを

あきらめなかったワイルズ氏の勝利でしょう。

 昔みた特番ではこどものころからワイルズ氏はフェルマー

に特別な興味をもっていたようです。BBCテレビで特番

を昔つくっていました。サイモンシン氏の本にもあった

と思いますが、証明にミスがみつかり手直しをするとき

のつらさは筆舌につくしがたいものがありそうです。

ワイルズ氏の表情にその一部を感じました。